AppleメモをObsidianに移行する方法
iPhoneやMacに最初から入っている純正のメモアプリ(Apple Notes、通称Appleメモ)のメモを、Obsidianに移す方法は、大きく3つあります。件数と目的で、向いている方法が変わります。
方法1:Obsidian公式の「Importer」(無料)
Obsidianの公式プラグインで、Apple Notesの取り込みに対応しています。無料です。公式ドキュメントによると、表、画像、描画、スキャンしたもの、PDF、リンクなど、ほとんどの内容を取り込めます(iOS 17以降のメモ)。
- 向いている人:件数がそれほど多くない方。画像や表も取り込みたい方。
- 気をつける点:Macのみ。パスワードで保護したメモは、事前にロックを解除する必要があります。1万件を超えるような大量の取り込みで、エラーや重複が出たという利用者の報告もあります(個人の報告で、環境によって異なります)。
- 手順:公式ドキュメントに、最新の手順があります。Obsidian公式:Apple Notesの取り込み
方法2:VaultDrop(有料・¥1,480)
Apple Notesのデータを直接読み取って、すべてMarkdownで書き出します。そのうえで、Obsidianの導入と、検索プラグイン「Smart Connections」の設定まで、自動で行うMac用ツールです。
- 向いている人:メモが数千件以上ある方。Obsidianの導入から検索の準備まで、1回で済ませたい方。
- 気をつける点:文字中心のメモ向けです。画像・表・添付ファイルは、現時点では書き出されません。パスワード付きのメモは書き出せません。Macの「フルディスクアクセス」の許可が必要です。
- 実測(開発者のMac):約1万2千件を、数秒で書き出しました。検索の準備(解析)は、全件で約14分です。
方法3:手作業でコピーする
メモを開いて、本文をコピーし、Obsidianに貼り付ける方法です。数件から数十件なら、これがいちばん手軽です。道具もいりません。件数が増えると、現実的ではなくなります。
3つの方法の比較
| 項目 | 公式Importer | VaultDrop | 手作業 |
|---|---|---|---|
| 価格 | 無料 | ¥1,480(買い切り) | 無料 |
| 画像・表・添付 | 取り込める | 現時点では不可 | 手で貼れば可 |
| 大量(数千件〜) | 可能(大量時の不具合の報告あり) | 得意(1万2千件で数秒) | 現実的でない |
| Obsidianの導入と検索の準備 | 自分で行う | 自動で行う | 自分で行う |
移行したあとにやっておくと良いこと
- フォルダ構成を確認する。Apple Notesのフォルダが、そのままObsidianのフォルダになります。
- 内容で探せるようにする。プラグイン「Smart Connections」を使うと、キーワードが同じでなくても、内容の近いメモが一覧で表示されます。
- バックアップを取る。移行が終わるまでは、Apple Notes側のメモを、消さずに残しておくのが安全です。
よくある質問
Appleメモのメモは、移行すると元のメモアプリから消えますか?
VaultDropは、Apple Notesのデータを読み取るだけで、元のメモは変更しません。手作業のコピーも、元のメモは残ります。公式Importerについては、公式ドキュメントで動作を確認してください。
iPhoneで書いたメモも移行できますか?
iCloudでMacと同期されていれば、そのメモはMacのApple Notesに入っているため、どの方法でも対象になります。
パスワードで保護したメモは移行できますか?
公式Importerでは、事前にロックを解除する必要があります。VaultDropは、パスワード付きのメモを書き出せません(スキップします)。
無料で済ませる方法はありますか?
あります。数百件までなら、公式Importerや、手作業のコピーで十分な場合が多いです。
この記事は、開発者(Kasey Kobayashi)が、VaultDropの紹介を兼ねて書いています。公式Importerについての記述は、2026年10月時点の公式ドキュメントに基づきます。